電気自動車スタートアップのCanooが特別目的買収会社経由で株式公開へ

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電気自動車スタートアップのCanooが特別目的買収会社経由で株式公開へ

米国ロサンゼルスに拠点を置く電気自動車の新興企業であるCanoo(カヌー)は、SPAC(特別目的買収会社)であるHennessy Capital Acquisitionとの合併契約を締結し、時価評価額は24億ドル(約2530億円)となった。

スタートアップでは伝統的なIPOのパスをスキップし、SPACとの合併契約を通じて株式を公開したのは、米国時間8月18日の発表は、この電気自動車メーカーが今夏で4社目となる。同社以外としては、Nikola.、Fiske、Lordstown MotorsもSPACを通じて株式を公開している。

Canoo は、大手資産運用会社のBlackRockが管理するファンドや口座からの投資を含め、公開株式 (PIPE)への民間投資で3億ドル(約316億円)を調達したことを明らかにした。今回の買収によりCanooは、スケートボードの技術をベースにした電気自動車の生産と発売に向けて、約6億ドル(約632億円)の資金を得ることになる。

この取引が完了した後、統合された事業会社はCanoo Inc.と名付けられ、引き続きNasdaq株式市場にティッカーシンボル「CNOO」で上場される。

HCAC(Hennessy Capital Acquisition Co)のDaniel Hennessy(ダニエル・ヘネシー)会長兼CEOは、Canooのビジネスモデルとスケートボードのアーキテクチャと技術に賭けており、声明の中で「韓国・現代自動車(ヒュンダイ)グループとの提携などの重要なパートナーシップによってすでに検証されている」と述べている。

Canooは、電気自動車メーカーのFaraday Future(ファラデー・フューチャー)の幹部だったStefan Krause(ステファン・クラウゼ)氏とUlrich Kranz(ウルリッヒ・クランツ)氏が設立したEvelozcity(エヴェロズシティ)として2017年にスタートした。2019年春にCanooにリブランドし、昨年9月に初代車両をデビューさせた。サブスクリプションとしてのみ提供される最初のCanooの車両は、2021年までに公道デビューすると予想されていたが、8月18日の発表内容によると、その計画は2022年に変更されたようだ。

伝統的な電気SUVというよりはマイクロバスのように見えるCanooの初代車両の心臓部は、車のキャビンの下のシャーシにバッテリーと電気ドライブトレインを収容する「スケートボード」アーキテクチャだ。このアーキテクチャは、今年初めに現代自動車の関心を集めた。現代自動車は2月に、新興企業のスケートボードのデザインに基づいた電気自動車プラットフォームをCanooと共同開発する計画を発表した。このプラットフォームは、現代自動車と起亜自動車の将来の電気自動車や、同グループのいわゆる「目的別自動車」に使用される予定だ。現代自動車がCES 2020で展示した空飛ぶ車であるPBV(パーパス・ビルド・ビークル)は、ポッドのような乗り物で、レストランや診療所などの交通機関でさまざまな機能を発揮できるとしている。

Canooは消費者向けの製品だけに注力しているわけではない。B2B向けの車両も提供することを目指している。「CanooのEVはすべて同じスケートボードをアーキテクチャを共有し、異なる座席やトップハット(ブレーキディスクをホイールハブに備え付ける部分)などを組み合わせてユニークな車両を作ることができる」と同社は述べている。同社は2023年の供給を目標に設計された最初のB2B車両の生産を目指している。このB2B車両は、密集した都市環境での運行を想定して設計されており、ラストマイル配送に重点を置いたものになるという。

関連記事:現代自動車とEVスタートアップのCanooがプラットフォームを共同開発

カテゴリー:ニュース

タグ:電気自動車 Canoo

画像クレジット:Canoo

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(翻訳:TechCrunch Japan)

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